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このチュートリアルでは、Excelで数式をコピーするいくつかの異なる方法を学びます。数式を列の下にコピーする方法、選択したすべてのセルにコピーする方法、セル参照や書式設定を変更せずに数式を正確にコピーする方法などです。
Excelで数式をコピーすることは、通常マウスをクリックするだけでできる最も簡単な作業の一つです。 通常」と言ったのは、セル参照を変更せずに数式の範囲をコピーしたり、隣接していない複数のセルに同じ数式を入力するなど、特殊な技を必要とする非常に特殊な場合があるからです。
このチュートリアルでは、Excelで数式をコピーするさまざまな方法について説明し、あなたのタスクに最も適した方法を選択できるようにします。
数式を列の下にコピーする方法
Microsoft Excelでは、数式を列の下にコピーする方法がとても簡単にできます。 次のようにするだけです。
- 一番上のセルに数式を入力します。
- 数式のあるセルを選択し、セルの右下隅にある小さな四角にマウスカーソルを合わせると、この四角は フィルハンドル カーソルが黒い太い十字に変わります。
- 数式をコピーしたいセルの上で、塗りつぶしハンドルを押したまま列を下にドラッグします。
同様に、次のこともできます。 ドラッグフォーミュラ に 隣接細胞 を右へ、左へ、上へ。
数式に相対セル参照($記号なし)が含まれている場合、行と列の相対的な位置に基づいてセル参照が自動的に変更されます。 したがって、数式をコピーした後、セル参照が適切に調整され、希望する結果が得られることを確認します。 必要に応じて、F4キーを使用して絶対参照、相対参照、混合参照の切り替えを行うことができます。
上記の例では、数式が正しくコピーされたことを確認するために、C列のセル(例えばC4)を選択して、数式バーでセル参照を表示してみましょう。 以下のスクリーンショットにあるように、数式はすべて正しく、4行目からの相対値で、正確に表示されていることがわかります。
書式をコピーせずに数式をコピーダウンする方法
塗りつぶしハンドルをドラッグして数式を下にコピーすると、数式だけでなくコピー元のセルもコピーされる 書式設定 ほとんどの場合、これはうまく機能しますが、時には数式がコピーされるセルの既存の書式を台無しにすることがあります。 よくある例は、次のスクリーンショットのように代替行の影を上書きしてしまうことです。
既存のセルフォーマットを上書きしないようにするには、上記のように塗りつぶしハンドルをドラッグして離し、[OK]をクリックします。 オートフィルオプション を選び、ドロップダウンメニューから フォーマットなしの塗りつぶし .
数式を列全体にコピーする
塗りつぶしハンドルを使えば、Excelで数式をコピーするのはとても簡単です。 しかし、数百行に及ぶシートに数式をコピーする必要がある場合はどうでしょうか。 幸い、Microsoft Excelにはこのような場合にもすぐに対応できる方法がいくつか用意されています。
プラス記号をダブルクリックすると、列全体が塗りつぶされます
列全体に数式を適用するには、プラス記号をドラッグするのではなく、ダブルクリックします。 このチュートリアルの最初のセクションを読み飛ばした方のために、詳しい手順を以下に説明します。
Excelの数式を列全体にコピーするには、次のようにします。
- 一番上のセルに計算式を入力します。
- カーソルを数式のあるセルの右下に合わせ、プラス記号に変わるまで待ち、プラスをダブルクリックします。
注:プラス記号をダブルクリックすると、隣接する列にデータがある限り数式が下にコピーされます。 空の行が発生すると、自動充填は停止します。 そのため、ワークシートに隙間がある場合は、上記のプロセスを繰り返して数式を空の行の下にコピーするか、前の例で説明したように充填ハンドルをドラッグする必要があります。
列のすべてのセルに数式を自動的にコピーするExcelテーブルを作成する
Excelの表には、定義済みのスタイル、ソート、フィルタリング、帯状の行など、他の優れた機能がありますが、自動的に計算される列は、関連するデータのグループを分析するための本当に素晴らしいツールとなっています。
表の列の1つのセル(任意のセルで、一番上でなくてもよい)に数式を入力することで 計算列 Excelの表では、フィルハンドルと異なり、空の行が1つ以上あっても、列全体に数式がコピーされることに問題はありません。
セルの範囲を Excel の表に変換するには、すべてのセルを選択して Ctrl + T キーを押すだけです。 視覚的に確認したい場合は、範囲を選択し、[Ctrl + T] キーを押します。 インサート tab> テーブル グループを作成し、Excel リボン上の テーブル ボタンをクリックします。
ヒント:Excelの表をワークシートに表示したくない場合、一時的に表を作成しておくと、数式を使った作業が楽になります。 表を右クリックし テーブル > レンジに変換する をコンテキストメニューに追加します。
隣接しないセル/範囲に数式をコピーする
Excelで数式をコピーするには、フィルハンドルが最も速いのは言うまでもありません。 しかし、Excelの数式を連続しないセルやソースデータの終端を超えてコピーしたい場合はどうしたらよいでしょうか。 昔からの良いコピー&アンプ、ペーストの方法を使えばよいのです。
- 数式のあるセルをクリックして選択します。
- Ctrl + Cキーで数式をコピーします。
- 数式を貼り付けるセルまたはセル範囲を選択します(隣接しない範囲を選択する場合は、Ctrlキーを押したままにしてください)。
- Ctrl + Vで数式を貼り付けます。
- Enterキーを押して、貼り付けた数式を完成させます。
注:コピー&ペーストのショートカットは、数式と書式をコピーします。 へ 数式をフォーマットなしでコピーする を選択します。 貼り付け をリボンまたは右クリックメニューから選択し、「Excelの数式を書式なしでコピーする」で説明したようにします。
一度のキー操作で複数のセルに数式を入力(Ctrl + Enter)
ワークシートの複数のセルに同じ数式を入力する必要がある場合、隣接しているセルとそうでないセルで、この方法が時間の節約になります。
- 数式を入力するセルをすべて選択します。 連続しないセルを選択する場合は、Ctrlキーを押したままにしてください。
- F2キーを押して、編集モードに入ります。
- 1つのセルに数式を入力し、Enterの代わりにCtrl + Enterを押します。 それだけです!数式は選択したすべてのセルにコピーされ、それに応じてExcelが相対的なセル参照を調整します。
ヒント:この方法を使うと、数式だけでなくあらゆるデータを複数のセルに一度に入力できます。 その他のテクニックは、次のチュートリアル「選択したすべてのセルに同じデータを一度に入力する方法」で説明しています。
Excelの数式をコピーして、書式をコピーしない方法
すでにご存知のように、Excel で数式を列方向にコピーする場合、「書式なしフィル」オプションを使用すると、コピー先のセルの既存の書式を維持したまま数式をコピーすることができます。 Excel の コピー&ペースト を使えば、さらに自由度の高い貼り付けが可能です。
- 数式を含むセルを選択します。
- Ctrl + C でそのセルをコピーします。 または、セルを右クリックして コピー をクリックするか、コンテキストメニューから コピー ボタンをクリックします。 ホーム tab> クリップボード .
- 数式をコピーしたいセルをすべて選択します。
- 選択したセルを右クリックし 計算式 下 貼り付けオプション :
その他の貼り付けオプションについては、下の矢印をクリックしてください。 貼り付け ボタンをクリックします。 たとえば、次のように選択します。 数式と数値の書式設定 をクリックすると、数式とパーセント形式、通貨形式などの数値の書式設定のみを貼り付けることができます。
ヒント:どのペーストオプションが最適かわからない場合は、さまざまなアイコンにマウスカーソルを合わせると、そのペーストオプションのプレビューが表示されます。
Excelで参照を変更せずに数式をコピーする
Excelの数式は、スプレッドシートの中で孤独に存在することはほとんどありません。 ほとんどの場合、あるセルに数式を入力し、それを同じ列または行の他のセルにコピーして、データ群に対して同じ計算を行います。 また、数式に相対セル参照($なし)が含まれている場合は、各数式が自分の行または列のデータに対して動作するようにExcelが自動的に調整します。 ほとんどの場合、このようにします。というのは、まさにその通りです。 例えば、次のような数式があるとします。 =A1*2
をセル B1 にコピーし、この数式をセル B3 にコピーすると、数式は次のように変化します。 =A3*2
.
しかし、Excelで次のようにしたい場合はどうすればよいでしょうか。 式を正確にコピーする その際、セル参照を変更しないようにする必要があります。
セル参照を変更せずに、単一の数式をコピーまたは移動する
1つだけ数式をコピーしたり移動したりする必要がある場合、正確なコピーを作るのは簡単です。
- コピーしたい数式があるセルを選択します。
- 数式バーでマウスで数式を選択し、Ctrl + Cキーで コピー を希望する場合。 動く を選択し、Ctrl + X でカットします。
- Escキーを押して、数式バーを終了します。
- 貼り付け先のセルを選択し、Ctl + Vキーを押して、そこに数式を貼り付けます。
また、編集モードに入り、セル内の数式をテキストとしてコピーすることもできます。
- 数式のあるセルを選択します。
- F2キーを押す(またはセルをダブルクリックする)と、編集モードになります。
- セル内の数式をマウスで選択し、Ctrl + Cキーでコピーします。
- コピー先のセルを選択し、Ctl+V を押します。 数式がテキストとしてコピーされたため、セル参照を変更することなく、数式が正確に貼り付けられます。
ヒント:すばやく 上のセルから数式をコピーする 参照先を変更しないまま、数式を貼り付けるセルを選択し、Ctrl + ' .
セル参照を変更せずに数式の範囲をコピーする
Excel の数式の範囲を、セル参照を変更しないように移動またはコピーするには、次のいずれかの方法を使用します。
方法1.セルの絶対参照または混合参照を使用する
を作る必要がある場合 計算式の完全コピー をもって 相対セル参照 (A1など)に変更するのが一番良い方法でしょう。 ぜったいさんしょう ($A$1) を使用すると、指定したセルへの参照が固定され、数式がどこに移動しても静止したままになります。 その他の場合では 混合セル参照 ($A1 または A$1) を使って、列または行をロックします。 ここまでは、あまり意味がないでしょうか? では、次の例を考えてみましょう。
B列のUSD価格とセルC2の為替レートを基に、EURでの果物価格を計算するテーブルがあるとします。
上のスクリーンショットにあるように、数式には、為替レートをセルC2に固定するための絶対セル参照($C$2)と、この参照を各行ごとに調整したいのでセルB5への相対セル参照が含まれています。 そしてこのアプローチは、数式がC列に残っている限りうまく機能します。
しかし、例えば、EURの価格をC列からF列に移動する必要がある場合、どうなるか見てみましょう。通常の方法でセルをコピー/ペーストして数式をコピーすると、セルC5の数式(=) B5 *$C$2) は = に変わります。 D5 セル F5 に貼り付けると *$C$2 となり、計算がおかしくなります。
これを解決するには、相対参照(B5)を 混合参照 B5(絶対列、相対行)。 列の文字の前にドル記号($)を付けることで、数式がどこに移動しても、参照がB列に固定されます。
そして今、D列からF列、または他の列に数式をコピーまたは移動すると 列参照は変更されません ドル記号($B5)でロックしているからです。
Excelのセル参照の概念は、最初から理解するのは難しいかもしれませんが、長い目で見ればはるかに多くの時間を節約することができるので、時間と努力の価値があることを信じています。 たとえば、セル参照を混在させることによって、単一の数式でテーブル全体を計算する方法を確認してください。
しかし、Excelシートにすでに相対セル参照を持つ数式が大量にあり、それらの数式の正確なコピーをすばやく作成する必要があるが、参照を正しく設定できる気がしない場合、次の方法の1つが解決策になる可能性があります。
方法2.メモ帳でExcelの数式を参照を変えずにコピーする
- Ctrl + `のショートカットキーを押すか、「Excelで数式を表示する方法」で説明した他の方法で、数式表示モードにします。
- コピーまたは移動したい数式のあるセルをすべて選択します。
- 数式をコピーするにはCtrl + C、カットするにはCtrl + Xを押します。 数式を新しい場所に移動させたい場合は、後者のショートカットを使用します。
- メモ帳などのテキストエディタを開き、Ctrl + Vで数式を貼り付け、Ctrl + Aで数式をすべて選択し、Ctrl + Cでテキストとしてコピーします。
- Excel のワークシートで、数式を貼り付けたい左上のセルを選択し、Ctrl + V キーを押します。
注意事項
- にのみ、数式を貼り付けることができます。 同工程表 ただし、シート名を含む参照でなければ、数式が壊れてしまいます。
- ワークシートは フォーミュラービューモード これを確認するために 計算式 tab> フォーミュラ・オーディティング グループであるかどうかを確認します。 数式を表示する ボタンがトグルでオンになります。
- 数式を貼り付けた後、Ctrl + ` を押して数式表示モードをオフにします。
方法3.Excelの検索と置換を利用して数式を正確にコピーする
Excel の数式の範囲を、セル参照を変更せずにコピーするには、Excel の 検索と置換 という機能を搭載しています。
- コピーしたい数式のあるセルを選択します。
- について ホーム タブに移動し 編集 をクリックします。 検索&選択 > 交換... または、Ctrl + H を押すだけで、Excel の「検索と置換」ダイアログを起動するショートカットです。
- での 検索と置換 ダイアログウィンドウに、等号(=)を入力します。 を探す ボックスの中で に置き換えてください。 ボックスに、数式で使用されていない記号や文字列(「,」、「#」、「♪」)を入力してください。
この手順の目的は、数式をテキスト文字列にすることで、コピー処理中にExcelがセル参照を変更するのを防ぐことです。
注意:アスタリスク(*)やクエスチョンマーク(?)はExcelのワイルドカード文字であり、使用すると後の処理が難しくなるため、置換には使用しないでください。
- をクリックします。 すべて交換 をクリックして閉じます。 検索と置換 選択された範囲内のすべての数式がテキスト文字列に変わります。
- これで、任意のセルを選択し、Ctrl + Cキーでコピーし、一番上のセルを選択して カレントワークシート 等号のない数式は、Excel では数式として解釈されないため、参照先を変更することなく、そのままコピーされます。
- 使用方法 検索と置換 元の数式とコピーした数式で両方の領域を選択します(隣接しない領域を選択するには、Ctrl を押し続けます)。 Ctrl + H を押して、「検索と置き換え」ダイアログを開きます。 今回は、バックスラッシュ( \ )(または最初の置き換えに使用したその他の文字)を、「検索と置き換え」に入力します。 を探す のボックス、そして=の中にあります。 に置き換えてください。 ボックスをクリックし すべて交換 ボタンを押す 完了
Excelの数式を他のセルにコピーするショートカット集
1.数式をコピーダウンする
Ctrl + D - 上のセルから数式をコピーし、セルの参照を調整します。
たとえば、セル A1 に数式があり、それをセル A2 にコピーしたい場合は、A2 を選択して Ctrl + D キーを押します。
2.数式を右へコピーする
Ctrl + R - 数式を左のセルからコピーし、セルの参照を調整します。
たとえば、セル A2 に数式があり、それをセル B2 にコピーしたい場合は、B2 を選択して Ctrl + R キーを押します。
ヒント:上記の2つのショートカットは、複数のセルに数式をコピーする場合にも使用できます。 ショートカットを押す前に、コピー元のセルとコピー先のセルの両方を選択するのがコツです。 たとえば、A1 から次の 9 行に数式をコピーしたい場合は、セル A1:A10 を選択して Ctrl + D キーを押します。
3.数式を正確に書き写す
Ctrl + ' - 上のセルから現在選択されているセルに数式をコピーします。 まさに で、セルは編集モードのままです。
これは、数式の正確なコピーを作成するための簡単な方法です。 セル参照を変更せずに たとえば、セル A1 から A2 に数式をコピーして参照を変更しないようにするには、A2 を選択して Ctrl + ' .
注:上のセルから数式を正確にコピーするショートカットCtrl + ' (Ctrl + シングルクォート)と、Excelの数式表示モードを有効にするCtrl + ` (Ctrl + グラベアクセントキー)を混同しないでください。
以上、Excelで数式をコピーする方法についてご紹介しました。 他にもExcelシートで数式を素早く移動したりコピーする方法をご存知でしたら、ぜひ教えてください。 読んでくださってありがとうございます!また来週のブログでお会いしましょう